2012年11月20日火曜日

OUR FAVOURITE SHOP is my favourite shop




というわけで今回は予告通りにいつものエフェクターレビューではなく、たま〜に行う音楽の話での更新です!

その昔といっても数年前ですが、M-ONでこんな番組がありました。

深夜のロンドン。
ここはノッティング・ヒルはポートベロー。
今夜もまた、閉店後の誰もいないジャンクショップの片隅で
売れ残り人形、ポル&タルボのVJタイムが始まる。

ダッ〜ダ、ダダン、ダッダッダッダダダ

という始まりで数々のUKの名曲を中心に様々なロックミュージックのPVを紹介していたのが今回のタイトルにした“OUR FAVOURITE SHOP” 通称OFS(オフス)という番組です。

ちなみにこれがポルとタルボ。

POL

TALBO

この二匹の動物(ちなみにサルとパグ犬)とその仲間達がボケやツッコミ、音楽小話を交えた楽し過ぎるトークを挟みながら新旧問わず様々な音楽を紹介して行くというめちゃくちゃ楽しい番組なのです。

そんでもって、その当時番組のホームページ(http://www007.upp.so-net.ne.jp/ofs/allthoseyearsago.htm)やこのブログの記事(http://ameblo.jp/linxtom/entry-10550828102.html)にもあるようにただ音楽を流すだけではなかったので独特の魅力に溢れていました。なんか音楽専門でマニアックなハッチポッチステーション的なねw。

で番組から派生したDJイベントが定期的に行われていたり、来日アーティストとタイアップしてたりとか、視聴者参加型の企画やグッズ(デザインがかっこいいんですわー)etc,音楽ファンがワクワクするようなことをたくさんしてくれた番組なわけです。当時、高校生〜大学生だった私はそんなOFSに夢中でした。


この番組のおかげで様々な音楽を知りました。
番組を観るまではJAMの人くらいの認識しかなかったポール・ウェラー。


スタイル・カウンシル〜ソロの流れを知って、その名曲の多さに感動したのもこの番組でした。この間の来日も素晴らしかったっすね。

あとは私の人生を変えたと言っても過言ではないMy Bloody Valentine





この番組でSoonのプロモを観て、後戻りできなくなりました。
人生狂っちゃったよ!どうしてくれるんだよw!!

で、上のTALBOさんがゴー、ゴー、グラスゴー!というコーナーを持ってまして、そこではグラスゴーの素晴らしいギターポップを知りましたね、、。


このバンド、一番好きでした。ちなみにOFSで流れていたのはI'll see you sometimeという曲なんですがようつべになかったなあ、、。



あと豚君というマンチェ好きなマンチェ豚がいましてですね、今年のフジの再結成ローゼスは観たのかな〜。とか思ったり、、、。


音楽に関する様々な知識や思い出をつくってくれた本当にいい番組だったわけなんです。
私の青春の半分はOFSで出来ていたくらいなもんです、、。

で、まぁ番組が終わってからもイベントがあったり、メルマガやブログが続いていましたがいつの間にかなくなっていて、私も忘れかけていました。

そんなところに私のメールボックスにPOLからのメールが!
どうやら番組の復活に向かって動いているとのこと。

で当時のことを色々思い出して記事にしてみました。
ここのマニアックなエフェクターの記事を読んでくれる方々もきっと気に入る番組であろうOFS。








早くばっちり目を覚まして再開して、こんな感じで↓音楽を紹介して欲しいものです。


twwiter上では既に目覚めていて、色々音楽のこと、OFSのことをPOLとTALBOが呟いています。

https://twitter.com/pol_ofs  
https://twitter.com/talbo_ofs

鮫島先輩(HR/HM専門のサメ)復活!!?






というわけで俺も一曲紹介します。


HammockというバンドのAll is dream,Everything is realという曲です。
水晶みたいに澄んだ音色のギターが幻想的な素晴らしい一曲です。秋の夜長にピッタリで眠れない夜に夢を見たい人にはおすすめです。ここ最近でガツンと来た一曲です。
コクトー・ツインズやらスローダイブが好きな人は確実に気に入りますし、買って損のない素晴らしいバンドです。

今度は何を書くか決めていないですが11月中にもう一回更新します。

また覗いてみて下さいね。

swimwell 押山

2012年11月15日木曜日

sitori sonics harem fuzz



こんばんは!
今回紹介するのはsitori sonics harem fuzzです。
何故、今回コイツを紹介するのかといいますと、今月の頭に来日公演でいい意味で変わらないノイズとフレーズを奏でてくれたサーストン・ムーアさんの愛用のファズだからです。



色違いではありますが中身は同じ物と思われます。
公式ホームページにも堂々とサーストンとMogwaiのスチュアートが使っている旨が書かれています。

こりゃあ手に入れるしかねえ!と去年入手して、今回久しぶりに引っ張り出して弾いてみました。



で、このファズの出音なんですが、いわゆるビッグマフ系の音です。

上の写真の内部画像でもわかるようにモールドされてはいますがトランジスタが4発で多分回路も似ているんじゃないかと思われます。

ただ、本家に比べると弦の音の粒立ちが良く、余計な低音がないのでスッキリとした扱いやすいディストーションに近い感じの音です。

またトーンやノブがどの位置でも使えない音や耳に痛い音になることはなく、どこの値でもいい音で鳴ってくれます。

この辺りがブティックっぽいところですね。

ただ、いい音ではあるのですが、私が馬鹿みたいに暴れるファズが好きなこともあり、若干暴れ方が足りない優等生という印象でメインにはならなかったです。

なんですが見た目がカッコいいのと、音自体はいいよなーと言ったところで手放すことができずに今も持っているというわけなんです。

というわけでサンプルサウンドです。






最初の音源はサーストンさんのセッティングとほぼ同じ値、2つ目は歪みの値を若干抑えて録音しました。

音を聴いてもらえるとオルタナ/ポストロックをやる時のメイン歪みとしては非常に優秀というか気に入る方が多そうな音色です。以上、優等生なオルタナファズの紹介でした。

土日にエフェクター以外のネタで更新することを目論んでいます。

やれんのか!!

swimwell 押山


2012年11月11日日曜日

electro harmonix Bigmuff 80's EH3034





こんばんは!
大分、間が空いてしまいました。今回は初心に帰るということで久しぶりのビッグマフレビューをやりたいと思いmuff!!

ファズもタモリ倶楽部でも出てくるくらいにポピュラーになりました。
いい時代になったものです。(多分。) 私も頑張ります。

今回のビッグマフは80年代の物で3rdと呼ばれる第三期の物となります。

ビッグマフの変換の歴史は何度か紹介させていただいたここに詳しいですがざっと軽く説明すると、

1st トライアングル→2nd ラムズヘッド→3rd→オペマフ→エレハモ潰れたのでロシアで生産のマフ(ビッグマフ2、緑マフ、黒マフetc)→リイシュー初期型→現行。



という流れになるかと思います(間違ってたら教えて下さい、、。)。

そんでもって今回紹介するのはタイトルの通りオペアンプの後ろか前かちょっと微妙な多分80年代の初期のものであろうマフの紹介です。

この個体の特徴は基盤がEH3034という型番で若干小型化されていて、現行のリイシューモデルの基となっているところでしょう。

で、現行にはないトーンバイパスのスイッチがあり、このバイパスモードの太い音は結構迫力があり、病み付きになること請け合いです。

音の方はディストーションよりのファズでミッドレンジが出ていて、現行よりはモーモーしないところが特徴です。

ラムズ程の毛羽立ちや主張はありませんが、その分、扱いやすいサウンドでプレミアもそこまで付いていないのでマフに興味を持っていて現行に飽きて来た人にはお薦めです。

そんなわけでレッツサンプル!!
今回はジャズマスター→hiwatt100のシミュ(POD HD)→マフでつなぎ、マフの設定は
最初がサスティンフル、トーン真ん中→トーンフル→トーンバイパスの順で録音しました。



がっつりピッキングをミスったところがありますが、どうかご勘弁下さい、、。
トーンバイパスのむちむちした独特の音と音圧が、この時期のmuffの特徴ですね。

中古相場では15000〜20000円くらいでしょうか。
比較的手に入れやすい個体かと思うので気に入った方は試奏とかしてみるといいと思いmuff!!

来週は10月終わりから11月の頭に観たライブの感想やらなんやらを書いて更新する予定です。


よかったら、また覗いてください!




2012年10月23日火曜日

これはいいものだ!







壺、、、。

はい、こんにちは。今回はエフェクターのレビューのネタが尽きて来たこともあったり、個人的に楽しみにしていた新作が10月ラッシュで発売されていることもあり、だったので聴いていた中で感銘を受けた作品をピックアップして紹介したいと思います。


エフェクターはどうするのかって?

いやあ、もうお金がないんで、レビューしなくなるかもしれませんねw。

多分、今月中にレビューし忘れていた80'sのBig muffをレビューすることになると思います。よかったら、その時にも覗いて下さいな。

ではでは新作レビュー行きまーす!!



・Godspeed you Black emperor / 'Allelujah! Don't Bend! Ascend!

昨年度に I'll be your mirrorで復活後の初の来日を果たしたGodspeed you Black emperorの新作です。これが非常に良いです。

作風が特に大きく変わったわけではなく、いつもどおりの映画を観ているのに近いような重厚な音の展開、重なりを聴かせてくれる作品です。

ただ、今作は明るくは無いのですが意外とメロディアスでフックの効いた旋律もあったりするので聴きづらい印象はなく、スッと作品に入り込めました。

初めて彼らの作品に触れるという人も2枚組とかでないので聴きやすい方かと思います。
激しくなった時の音にロック的な躍動感が溢れているところが彼らの良いところであり、特徴だと思います。




・Converge/All We love We leave behind

"Jane Doe"という歴史的傑作でカオティック・ハードコアというジャンルを認知させ、さらにその後も一線で活躍し続ける帝王Convergeの新作です。

説明不要、とにかく聴いてみて。というぶっちぎりの作品でした。
ていうか彼らの作品っていつもそうなんですよねえ。

なんつうか期待を裏切らないというか常に疾走している感じがします。

で、今作はここ2作が彼らの作品にしてはハードコアやパンク、メタルに寄り、ある意味わかりやすい方向に舵を切っていたわけですが、今作は"Jane Doe"寄り、さらに言うと色々なところでも言われていますがジャンルのごった煮感がさらに強く、ところどころメロディやシンガロングが顔を出す作風になり、でもぬるい音にはならずという神業をやってのけています。

"Jane Doe"という金字塔がある彼らですが今作はそこに肩を並べられる作品になっていると思います。

アルバム全体でもここ3作は長尺のスローナンバーがやや単調、似た展開に聴こえている面もありましたが、今作はスローな曲も尺が短くなり、ゲストもいないので非常にアルバムの全体構成が締まったと感じました。

なのでダレずに一気に聴けます。17曲で47分くらいです。

ハードコアに免疫が無い方も大迫力のこの音をぜひ一度聴いて頂きたいと思うのであります。

今、紹介した上の二つはPitchforkでBest New Musicをとっていました。
先月のSwansといい、今年は重い音をゴリ押しする感じのPitchfork。
あからさまな感じが凄ーくします(笑)が個人的にこういう音にスポットが当たるのは嬉しいですね。

で、そんな重い音を鳴らす新人がSubpopから出て来ました。

それがカナダ出身のMETZ


初期のSubpop勢や90年代に活躍していたJesus Lizard,Fugazi, Shellac等を思い起こさせるバンドで、とにかく音がヒリヒリしていて、良い緊張感と勢いで鳴っています。

日本盤のライナーノーツが非常に面白くて、
"近年、カナダでもバンドには12人のメンバーが必要だと考えられていた時期があった。"という一文から始まるのですが、これ絶対Godspeed you Black emperorのことだろ(笑)と思って楽しく読んでましたw。これは肥大化しまくっていたロックバンドにいい意味で皮肉を込めた名ライナーノーツだと思うのでその和訳の入った国内盤をおすすめします。


ライブパフォーマンスもよさげなので来日に期待しています。
ただ、この作品、録音が非常に素晴らしい仕事をしていて、このライブでの暴れっぷりをそのまま音にしたかのようないい意味で汚れていて、迫力のある音で仕上げられています。

なんで生の演奏でそこまでの音圧になるかどうかも一つの鍵かもとか勝手に思うんですよね。そこも含めて観たい!

しかしSubpopもこんな新人を見つけてくるとは流石ですな。



 ・Melody's Echo Chamber

サイケポップな感じだとMelody's Echo Chamberは聴いていて、とても楽しいアルバムをつくっていました。

Monchicon!でインタビューが載っていますが今後もコンスタントに素敵なアルバムを届けてほしいなというアーティストの一人です。

このインタビューに出ているTame Impalaの新作も一聴の価値有りのアルバムでした。


でもって次はThe John Spencer Blues Explosionですね!
前作の"Damage"は正直ピンと来なかったのですが今作ではちゃんとブルースがエクスプロージョンしていて感激ですw。ギターマガジンのインタビューでもかなりの自信作のようで来日が今から楽しみです!







ラストは

・XINLISUPREME/ 4Bombs
この中では一番知名度が低いかもしれないのですが、個人的には日本のアーティストの中で一番好きな音を出してくれいる人です。

アンドリュー・ウェザオール(エレグラで来日するはず。)に初期のクランプス以来のベスト・ロックミュージックと呼ばれたのも頷ける圧倒的な音の壁とノイズと美しい旋律がバチバチする音楽です。

日本にもこんだけ凄い人がいることをもっと日本人が知って欲しいと思う今日このごろです。


さて如何でしたでしょうか?もし気になった音楽があったら是非チェックしてみて下さい。きっと新しい感動が待っているはずです。多分、、。


次はビッグマフか今週、来週とライブに出かけることが多いのでそのレビューでもしていきたいと思います。

よかったら、また覗いて下さい。

swimwell 押山













2012年10月7日日曜日

ジミ・ヘンドリックスとCornell the 1st Fuzz

ジミ・ヘンドリックスは説明不要の歴史上、最も偉大なギタリストです。
私も当然大好きで、多分ロックを聴いてギターを弾いた人に嫌いな人はいないと思われる偉大な人です。



そんなジミヘンが使っていたエフェクターといえば、Uni vibeにVoxのワウペダル、そんでもって、やっぱり一番に思い浮かぶのはFuzz Faceです。





上にあるダラス・アービター等のヴィンテージのファズフェイスはビッグマフなんぞ比べ物にならないくらいにぶっとんだ高値で取引されています。

私も高校1年くらいの時にたしか某ク◯サワ楽器店だったと思うのですが、コイツのヴィンテージが10万円台で置いてあり、しかもなんかモサッーっとしたオッサンに試奏されて、買われていったのを覚えております。衝撃でした。(キ◯ガイだと思いましたが、大人になって自分も似たようなキ◯ガイになるなんてビックリです。ギタリストはみんな変態です。多分。)

最近はジョー・ボナマッサや昔からファズ・フェイスを愛用していることで知られるエリック・ジョンソンのシグネイチャー・モデル等も出ている定番であり、マニアもたくさんいるファズなんです。



で、今回紹介するのはヴィンテージのファズフェイスをつくっていたらしいコーネルさんがその知識を生かして、つくったCornell the 1st Fuzzです。



実は顔に見えるという、この個体の可愛らしさもさることながら、ヴィンテージのパーツを使用することにこだわり、トランジスタは泣く子も黙る(むしろより泣くんじゃねえかと思われますが) 初期のファズフェイスに使われていたNOSのNKT275を搭載している機種です。

そして紹介しといてあれなんですが、もう一年以上前に廃盤です、、。
トランジスタがなくなったそうです。(仕方が無いね)







でも紹介しようと思ったのはこのファズ非常に良い出音なんですね。
中身を見ても大きな抵抗とNKTとでっかく主張するトランジスタ、で、気温変化の際の微調整用のトリマーも付いていて、ヴィンテージを今の時代に使いやすく、復活させた感じの設計になってます。

出音ですがギターボリュームへの追従性がとても高いです。
ファズフェイスでおなじみの歪ませて、ギターのボリュームを絞って出すことのできる鈴鳴りやクランチサウンドが実に心地よいのが特徴です。

と、御託を並べてもあれなんで、いつもどおりのへタッピなデモ音源を録りましたよ!

ジャズマスター→1st Fuzz→POD HD marshall plexiで録りました。
ファズはボリュームが大体9時くらい、ゲインはフルの若干手前のセッティングです。


廃盤ですがなんだかんだでオークションや中古市場でプレミアも付くこと無く売られているので結構お薦めな一品です。

あらゆるところで評判がいいので多分買って後悔しないと思います。

最後にジミヘンの再来といわれていた時期があったらしいフランク・マリノさんの動画でお別れです。ジミより地味ですが意外と好きです。



ワールド・アンサム、、。
何か時代を感じますね。今だとアンセムになるんでしょうね、、。

swimwell 押山


2012年10月4日木曜日

ありがとう3万5千アクセス記念 CD,レコードレビュー





おはようございます。
Everyday is like sundayは名曲ですね。というわけで最近Morrisseyばかり聴いているswimwellの押山です。


今ではすっかりオジサンですが、それでも(むしろそこが)かっこいいですね。
来日でもシャツ脱ぎまくりの客席に投げまくりでした。また日本に来てね。

というわけで月に3回〜4回の更新で続いてきたこのブログ。
最初はあまりにマニアックな内容で誰も見てくれないんじゃないか。と心配していました。

しかしながら遂に35000アクセスを突破しました!
凄いのか凄くないのかよくわからないのですが、とにかくたくさん見て頂けるということでこれからもちょこちょこ地道に更新を続けて行きたいと思います。

それを記念して今回はやるやる詐欺だったCD,レコードのレビューをやります。

かなりの量を聴いたのでどれをピックアップするかを大分迷ったんですが、一言ずつ簡潔にどんどん紹介したいと思います。


・Animal Collective/Centipede HZ
 もうコレは鉄板ですね。自分の中では期待を裏切らないバンドNo.1です。ギターのディーケンさん復帰の影響もあってかエレクトロポップとも言えそうな前作の路線からロックっぽい生々しい音に変わっています。多分、前作より売れない路線ですw。FeelsやStrawberry Jam の時のような変な音のギターも復活していて、個人的には一番好きなアルバムかもしれません。





・Eternal Summers/Correct Behavior
The Primitivesとか思い起こさせるギターポップバンド。王道の直球勝負なバンドサウンドです。楽曲のクオリティが総じて高く、ギターポップだらけなんですが、その曲調も幅広く聴いていてウキウキして飽きない素晴らしいアルバムです。ちなみにthe primitivesはこれです。↓

曲も大体3分で終わるところはわかってるぜ、コイツらと思いました。

・Seapony/Falling
インディー界でヒットした前作に続いてのセカンドです。国内盤も出ました。
前作に比べて大きく何かが変わったというところはないのですが、今回も良質なギターポップの曲が並べられていて何度も聴けます。



・The Swans /The Seer
No New Yorkの激遅ハードコアバンドな印象が未だに強そうなSwansですが、中心人物のマイケル・ギラさんは自身のレーベルを設立して、ソロやったり、デヴェンドラ・バンハートを世に出したり、Swansも続けていたりしています。
前作が個人的にツボで今作も期待していましたが期待通り、いやそれ以上の凄まじい作品2枚組が出て来ました。ビックリ。凄まじ過ぎて気軽に聴きづらいのが玉にキズですがw。
Akron/Familyの人とかYeah Yeah Yeahsのカレンさんとか前記したデヴェンドラさんとか大挙してゲスト参加しています。

音的にはポストロック、音響系(グレン・ブランカっぽいとこもあるような、、。同郷だけに)に初期の重さを足した前作の路線を踏襲して広げた作風で、音が広いといいますかなんていうかブラックホールの中に入っちゃったよ、俺。みたいな音です(どんなだ。)

http://pitchfork.com/reviews/albums/16964-the-seer/

ピッチフォークでもベストニューミュージックになってました。
若干の気合いは必要(曲がやたらと長い)ですが一度聴いてみる価値は確実にあります。
二枚とおして聴き終えた後の達成感は半端ないですw。




・Circa Survive/Violent waves
メジャーから自主レーベルに変わっての一作目ですが、メロディとか曲調が大分大味で悪い意味でメジャー感が漂い始めていた前作に比べて、ダークで重い感じが戻って来てます。1stにプログレっぽさを足したような作風で個人的には復活か、これは!
と思える作品です。
デジタルダウンロードは非常に良心的な価格なので是非聴いてみて下さい。
かっこいい音です。そして相変わらずアンソニーの声がいい。


・TEEN/In Limbo
Here We Go Magic(アルバムもライブもよかったっすねー。)から脱退したキーボーディストが組んだらしい5人組のガールズバンド。Sonic Boom(MGMTのセカンドのプロデューサー、元Spacemen3,Spectrum,あとケヴィン・シールズの友達)が気に入ってプロデュースを買って出たというだけあって、全編に漂うダルくてサイケでポップでキッチュな感じがたまらないバンドです。売れないだろうなーw。売れろーと念じてレビューしています。PVもちょっと変で可愛らしく、こういう感じ大好きです。

・WHY?/Sod in The seed
WHY?のアルバムに先駆けて発表されたミニアルバム(?)、EP?、まあどっちでもいいです。インディーロックとヒップホップの融解度が更に増していて安心のクオリティです。ペイヴメントがヒップホップのリズムでラップしているという感じがするバンドだと思います。Yoniのラップとメロディは耳に馴染みやすく、とても心地いいですね。後このバンドにいつも思うのですがギターのリフが非常にメロディアスで耳に残るんです。アルバムも楽しみです。

ライブが非常に良いバンドなので、この後のアルバム→来日の流れに期待してます。

とこんなところです。


今月はさらに新作目白押しの来日ラッシュで財布が火の車ですが、楽しい音楽に出会えると思えば安いものです。

Sunn o)))がフルメンバー(アッティラさん降臨ですわ。)で出演するLeave Them All Behindは心から楽しみですねー。

ちなみにコレがアッティラさんだ。

あ、顔見えないっすね。んじゃアッティラさんのもう一個のバンドのライブ映像です。


このバンドのドラムは凄腕で有名なHellhammerさんです。
だからなんだ。つうかモヒカンだったんかい。



というわけで皆さんもこの来日ラッシュの機会に一度なにかの海外アーティストやバンドを観に行ってみてはどうでしょうか。
奇跡的に素晴らしいライブに出会えるかも!

そんなこんなで明日はファズフェイス系のアイツをレビューする予定です。
音楽機材レビューに舞い戻ります。よろしくです!

swimwell 押山

2012年9月15日土曜日

electro harmonix Big muff pi 1st triangle muff と今までの ビッグマフ記事のまとめ


はい、こんばんは!!
つうわけでようやく重い腰を上げ、というか単に脱線しまくっただけなわけですが、、(汗。

ロック好きなら知らない者はいないであろうファズ、ビッグマフ、、。
その最初期モデルで通称“ トライアングルマフ ”をレビューしたいと思います。
ビッグマフなんぞ知らんという方は僕がぶ(ry
いえいえ、ここを見てみて下さい。マフが何かがとりあえずわかりますよ。
http://musics-tk.com/effector-famous/big-muff/ 

厳密に言いますと最初期の蛇の目基盤のトランジスタがFS37000のモノではなく、自分が持っているのはその次のプリント基盤でFS36999のトランジスタが搭載されたものになります。

蛇の目はお目にかかったことすらないです、、。まだあるんですかねえ。
他にも左上のオン、オフスイッチがなく、ボリュームポットがそれを兼ねているバージョンとか色々あるみたいです。

詳しくはこのあたりのサイトを見て頂ければ、私の説明よりわかりやすく理解も深まるのでビッグマフ博士に一歩近づくと思います。(そんなのないだろ)
 

ビッグマフ仙人Jさんのインタビュー

J仙人をインタビューした、マフ博士の人のサイト(英語)

ビッグマフ大辞典(日本語) 

日本におけるビッグマフの研究の第一人者hi-rockさんのサイト 

yamjさんのサイト 


で、実はこれで多分マフ特集は最終回です。

なぜなら自分の持っているマフをレビューし尽くしたからです。
なんで最後はビッグマフの歴史の一歩目(多分、正確には二歩目くらい)を踏んだ1stマフでレビューを終わらせようと思ったのです。

今までのマフ関係の投稿をまとめてみました。最後らしく。(最後らしいのか?)

マフレビューするぞ表明 

hi-rockさん達とマフ会(ビッグマフ20台くらい) 

ロシアンマフ(トールフォント) 

ビッグマフ3rd(ラムズヘッド基盤) 

青白ロシアンマフ(ビッグマフ2)

ラムズヘッド

デラックスビッグマフ

あと、コピーというかマフのクローンもいくつかレビューしてみました。

Ronsound hairpie classic

MOOER triangle buff 

ELK BIGMUFF SASTAINAR

一体何台持ってんですかねえ、、。いくら使ったんですかね、、。
もう考えない様にします。(こんな大人になったらダメです!)

というわけでラストです。1st triangle muff のレビューいきます!!


これが中身です。上にも書いた様にトランジスタはFS36999で、抵抗はアーレンブラッドレーっぽい古いものが使われています。内部パーツはフルオリですが、この間メンテに出して、フットスイッチ交換と基盤剥がれのバイパスをしてもらってます。

出音ですが昨日の記事でも触れたのですが、抜けてくる音で中域から、高域が意外に出ます。特に中音域の心地よい出方はラムズ同様素晴らしく、実際バンドで使っていても抜けてくるので扱いやすいです。

あと非常に爆音です。ELKほどではないですが、うるさいです。(それがいいのです。)
というわけで前置きが長ーくなりましたがそこは最終回なので許して下さい。
サンプル音源です。

今回はジャズマスター→マフ→POD HD(マーシャルプレキシ100シミュレーション)で録音しています。

マフのセッティングですが昨日のELKと同じで、トーン全開→トーン半分→トーンゼロでボリュームは適宜、サスティンはフルで録音しています。


どうでしょうか。
相変わらずピッキングミスが多くて申し訳ないですが(苦笑)非常になんといいますか、余計なモーモーとした低域はなく、鋭く音が出てくる感じです。

気がつけば11回もやっていたマフのレビューもこれで一旦終了です。
ファズが大好きですが、その中でもマフは一番好きです。

自分の心をかき立ててくれるエフェクターですね。

最後なんで、もし、この記事を読んで下さっている方でマフに手を出したい人がいたら、
こんなんがいいよ。というモノを上げておきます。

・現行のBig muffのでかいヤツとBig muff tone wicker
(値段が安いですが基本というか普通に使う分にはコレで充分です。特にtone wickerはwickerスイッチで余計な低音がない抜けてくる音になるので最初のマフにお薦めです。
直輸入だと新品8000〜9000円台で安いのも魅力です。http://www.youtube.com/watch?v=AZTN2gaVGjY

・MOOERのTriangle buff
(中々上手くヴィンテージを再現しています。小さいので使い勝手も中々です。でも大分荒々しいので音自体は扱いやすい感じじゃないかもしれません、ただそれもマフです。)

・Ronsound Hairpie classic
(初期ラムズヘッドに似ています。エレハモ研究家の方が造っただけあって、非常にクオリティの高いサウンドです。値段も安いです、ただ手元にくるまで半年くらいかかります。
http://ronsound.com/index.php?main_page=product_info&cPath=1_3&products_id=2

・north effectsのマフクローンシリーズ
(直輸入だとどれも1万円くらいで買えます。でもクオリティはとても高いです。売ったことを若干後悔しています。直で購入してもあまり待たずにちゃんと2〜3週間で届きます。
http://north-effects.co.uk/catalog/1 おすすめは自分が弾いた感じではtriangleがいいですね。低音がドッと出るんですがトーンの効きが良いので幅広く音がつくれます。)






最後にビッグマフ全員集合でお別れです。この写真撮っていて気付いたんですが80年代のトーンバイパスありのマフをレビューしていなかったので、どこかでオマケの一回をやりたいと思います。

次の記事はファズフェイス系のファズをレビューするか、CD、レコードのレビューで行きます。

当初の予想以上に色々な方に見て頂いているので感謝です。
まさかアクセス件数が万の単位にいくとは思ってもいませんでした。

これからもちょこちょこ書いていきますので、よかったら覗きに来て下さい。

swimwell 押山

ELK BIG MUFF SUSTAINAR

 こんばんは!というわけで今日は1stマフのレビューをしま、、、せん!!
しようかなと思いましたが今日、たまたま御茶ノ水を歩いていると、下◯セカンドハンズに何か気配を感じたのです。

「まぁ見るだけならタダだし、御茶ノ水にいるわけだし!」

とお店に入り、アコギやらエレキやらを見て、最後に目を通したエフェクターコーナーにコイツがいたのです。

それが今日、紹介する1stマフをパクったらしいELKの BIG MUFF SUSTAINARです。
この個体、試奏時にガリも全くなく、素晴らしいコンディションとそして本家とは違う魅力あるサウンドがあり、結局そのまま持ち帰ってしまいました(笑)。


お店の人によると「古いものなので確証はないですが、多分フルオリジナルだと思いますよ。」とのことでした。で、これが中身です。


どのパーツも年季を感じるので多分フルオリでしょう。
基盤にも手を入れられた形跡は全くありませんでした。


トランジスタにはNEC製のA733IP34という国産のモノが使われていました。

んでもってサウンドですが、こういう古いファズは個体差が激しいのですが、これは試した時に気に入った理由の一つに音が馬鹿みたいにデカかかったというのがあります。

多分フルにして使ったらアンプ飛びます。
試奏時にも怖くて半分くらいまでしかボリュームを上げられなかったです。

音を上げた時に店員さんが驚いて振り向いて睨まれなかったけど目が合って怖かったんです。

無駄に爆音です。(その無駄が最高なのです。)

でもって音が太いというか中低域が1stマフに比べて豊富で音の傾向もそっち寄りです。音がみっちりしているというか、そんな感じです。

というわけでいつものようにジャズマスター→ファズ→POD HD(マーシャルシュミレーター)でサンプルサウンドを録ってみました。

ファズのセッティングですが、最初はトーンフル→トーン真ん中→トーンゼロの順で、サスティンは常にフルで録りました。




このファズ、凄く気に入っています。次の練習で早速試す予定です。
正直、本家の音以上に気に入っているかもしれません。


でもって本家とのツーショットです。
こうして見ると訴えられる勢いでコピーしてますね(笑)。

というわけで、月曜日辺りに本家本元の1stマフをがっつりレビューしたいと思います。


おまけで最近のお薦めな音源紹介をします。
とはいってもファズ好きや、シューゲ好きには定番ですが、The Raveonettesの新作である“Observator"素晴らしい出来です。



前作の路線を踏襲しつつ、そこにポップさをより足しつつ、いい意味でコンパクトにまとめられた素晴らしい一枚でした。3分ポップ+轟音ギターは外れません。
と言っても今作は轟音というよりはギターの単音やドラム、ボーカルにかかる絶妙な加減のリバーブで音像を広げている感じなのです。その広がりが堪らなく心地よく、素晴らしい楽曲とメロディとともに、あなたをどこかへ連れて行ってくれます。多分。

で、来日公演で素晴らしいサウンドを聴かせてくれたRingo deathstarr





彼らが使っていた歪みはRATとUnivoxのSuper Fuzzでした。
アルバムが楽しみです。

そんなこんなでブログ更新しつつ、バンド、ソロと曲のアイデアを練っているswimwellの押山でした。では、また!


2012年9月11日火曜日

Manlay sound The Aladdin






こんばんは。CDレビュー織り交ぜるとか言っておいて、聴いた枚数が中々ヘビーで、どのCDについて書こうかなーとか迷っているので先にファズのレビュー行きます!!

最早、ファズレビューサイトと化している(一応、バンドswimwellの公式ブログなんです、、。)このブログですが、書いてる本人が楽しいのでよしとします。

見てる人にも楽しんでもらえるよう頑張ります。
実は3万アクセス越えたので地味に喜んでいます。ありがとうございます。

で、今回紹介するのはManlay soundのThe AladdinというFuzzです。
詳しいことはManlay soundのデザインを担当され、そのディーラーでもあるBuzz the Fuzzさんに詳しく載っていますので、そこを見てもらえればこと足りるんですが、せっかくのレビューなので、ボウイのことやミック・ロンソンのことは抜きにして、このファズの音や使い心地について書いていきたいと思います。

実はこのファズを手に入れたのはミック・ロンソンではなくて、マイモーニングジャケットやトータス等を聴いていた時に、曲中に時たま入る古くさくてサスティンも長く、ブチブチ飽和する太いファズサウンドが曲のスパイスとして耳に残るなと感じたのがきっかけでした。

で、たまたまオークションに出ていたこのファズの音を聴いてみると、どうもその音に近い音が出そうだなということで購入し、実際に使っても期待通りの音を出してくれました。




エレハモのAxisというファズの回路を基にしたということですが、2石トランジスタのファズなのでマフとはやはり違います。

マフのようにスムーズなサスティンというよりはモーと太く、ブチブチとした飽和感を伴って音が伸びて行きます。

和音も聴けないことはないですが、やはり単音のサスティンを使ったソロや音の太さで耳を持って行きたい時にいいファズだと思います。(そんな時があるかは置いといて)

では御託を並べるよりもいつもどおりサンプルを聴いてみて下さい。
今回は珍しくレスポールスタンダード→ファズ→マーシャルプレキシ100シュミ(POD HD)で録っています。最初トグルスイッチ右、次が左です。




こんな感じで非常に個性の強いファズです。
アンプを活かすとか、そういう類いのものではなく、実際どんなアンプでもこの音になる主張の強いファズですね。大好きです。ええ。

シリコンベースなので音自体は個性的ですが扱いはしやすいです。
あと見た目も中々カッコいいからテンションが上がるのがいいですね。


明日はCDレビューなんて忘れて、所有している1stマフ二台を徹底的に弾き倒そうと思います。

swimwell 押山

2012年9月7日金曜日

electro harmonix Deluxe Big muff Distortion Compressor






こんばんは。今日はいい天気でしたね。
というわけで、相変わらずどういうわけか、よくわかりませんがマフでレビューし忘れていたコイツを今日はレビューします。

あ、このマフ、ebayをまだ使いこなせなかった時に某セ◯イ◯ンで購入したのですが無駄に手数料と送料と関税を取られたあげく、1ヶ月も送られてこず、さらに何か勝手に手続きをキャンセルされて上に、その後届き、あとで行き違いでお金返しちゃったから振りこんでーと言われて、内心切れかけたという曰く付きのマフです。

皆さんもご利用の際には気を付けてください。ebay直のが遥かにいいです。
英語とかある程度わかれば何の問題もないですから。

で買った理由が今度、来日、新作発表も決まったJ・マスキスのインタビューの影響によるものです。





今ではJ=BC239のラムズヘッドということで認知され、彼のトレードマーク的なエフェクターになっているのですがBuzz the Fuzzさんに載っているインタビューで、彼はこう言っています。
「2ndまではデラックスビッグマフを使っていて、その後のツアーでラムズヘッドを手に入れた。」と。


え、初期のビッグマフとクレジット(1stアルバムのJのクレジットにはギターの他にビッグマフとクレジットが入っている。)されていた1stや俺が大好きな2ndの音はデラックス〜でつくられていたのか!!

よし、買おう。

と病気が出まして、5月くらいに購入したわけなんです。
運良く、70年代のものを購入出来たのですが糞◯カ◯モ◯様の素晴らしい対応のおかげで6月頃ようやく手元に届き、今に至ります。

サウンドですが、すごいです。
コンプとファズなんで組み合わせた時の轟音ぶりたるや、もはや凶器です。

2nd期のダイナソーのこの辺の爆音はたしかにこのエフェクターによるところが大きいかなと思います。(Little Fury Thingsの頭のワウ+ファズの爆音とか)


で自分でも音を録ってみました。
最初の爆音はコンプ+ファズ、次はファズ、最後はオン、オフできない(笑)コンプのみをかけた音です。(壊れてるわけではなく、comp outという端子はどうもつねにコンプがかかるようになっているみたいです。この時代のヤツは。でblend outはBig muffでコンプはそれをかけるかどうか決めるblend onスイッチで操作するので、基本的にコンプのみ使用するということはそんな考えられていない仕様です。ただ年代によってここの仕様も違うようです。)


如何でしょうか?コンプのみの大雑把な効果も味があります、、。
がコンプ+マフの壁みたいな轟音にしかならないだろという組み合わせは潔くて中々です。ただバンドで使うと全音域を埋めるので他のメンバーに煙たがれるorお客さんが耳を塞ぐ可能性は高いですね。

でもいい音です。マフはやっぱり手放せませんし、何か集めてしまいます。

明日は夏に聴いた盤のディスクレビューをしたいと思います。
よかったら覗いてみて下さい!

swimwell 押山


2012年9月5日水曜日

Black cat Super fuzz とタッキーパーツの自作キット Fuzzy Master


どうも、こんばんは!
更新してないなーとか思っていたら、アクセスが急激に増えていて、なんじゃ!?
と思ってみたらマルハチBlogさん に紹介して頂けた記事があったんですね。
なるほど、、。ありがたいことです!というかありがとうございます。
この場を借りてマルハチさんと見て頂いている方に感謝します。

しかし季節や月の移り変わりは早いですね。
暑いですが日の落ち方をみるともう秋になるんだなあとしみじみ実感します。

秋といえば秋競馬、おいしいものと色々な楽しみが増えます。
秋は秋で大好きです。だからなんだ。太らないように気を付けよう、、。

というわけで、なんの脈絡もなくエフェクターブックの影響でつくってしまったタッキーパーツのFuzzy Master(右側)と日本が誇る名器シンエイのSuper Fuzzを基にしてつくられた、ダイナソーのJさんもたまに使うらしいBlack catのSuper Fuzz(左側)をレビューします。

この二つ、じゃじゃ馬です。マフの比ではありません。
ある日の練習でBlack catをつかったところ、うちのドラマーに
『その猫ちゃん、とんでもない音だねー』と言われる始末です。

ただでさえ爆音、轟音パートのあるバンドの練習でそれ系の音に慣れているはずのメンバーでさえも、そして何より音を出した自分自身が(笑)驚きました。

Super Fuzzは名前の通り、スーパーにオクターブ音が歪みと重なりカオスで鋭い音になります。カオスと言えばDevi ever(これもそのうちにレビューします)が現代ファズの最右翼ですがそれとは違う、なんというか音の渦というより音のドリルがジョジョの奇妙な冒険的な擬音で出てくる感じです。

バルバルバル的な(それはバオーだ!リスキニハーデンセイバーだ!)


いつものようにサンプルですが音がカオスですから私もカオスに弾きたおしてみました。




9mmの滝さんというギタリストがいるのですが彼も言っていた様に踏んだ瞬間に、アンプもギターも関係ないぜ、スーパーファズのお通りよ!!的で非常に暴力的な音が出ます。
後半のスイッチを切り替えた音もグシャグシャで最高です。


でタッキーパーツさんのFuzzy Master(右側)ですが、コレは塗装に苦労しました。
塗って乾かしをすること3日、失敗しつつ何とかそれなりの見た目に持って行けたかなと。
どうすかね、、。で、実はパーツをかなり変えてます。

というのもコレをつくるキッカケが廃盤のダイオードとトランジスタが秋葉で安く売っていて購入出来たからなんですね。(2SC838か、828だったかちょっと失念しましたが、それとダイオードの1S1588かな!!?記憶が曖昧ですみません、、。)

で、出音ですがタッキーさんの元のパーツの音とほぼ同じですが若干よく暴れて出力も上がって、いい具合に凶暴になってくれました。



音はザ・ジャパニーズビンテージという感じでGSサウンドや昔のサイケバンドに聴けるジリジリとしたサウンドかつ凶暴な音で意外に気に入っています。

ただレッドが配線ミスでつかないので直したいと思いますw。
久しぶりに自作しましたがよくまあこんなことを学生時代やってたなーとw。
他のことに時間を使えば、いまご(ry

青春にはよくあることですね。




いやー、しかしファズって本当どれも個性的で素晴らしいっす。
エフェクターやらCDやら整理しているのですがファズだけは手放せません。
オーバードライブやディストーションは何の後悔もなく手放せるのに不思議なものです。





なんですね。多分、私は。 swimwell 押山


明日からはロック映画レビューとここ最近気に入っているCDとかレコードのレビューを織り交ぜて更新したいと思います。


2012年8月15日水曜日

ARION SAD-3







こんにちは!お盆休みですね。

てなわけで前回に引き続いて、日本設計、制作はスリランカの安くて、いい音で有名なARIONのアナログディレイをレビューします。

このARIONのディレイ、私は非常に大好きでとても気に入っています。
ARIONの空間系全般に言えるのですが安値でもそれぞれにキャラが立っていることが「値段にしては使える」とか、「この値段でこれは良い!」という評価に繋がっている気がします。

で、このSAD-3ですが、ディレイタイムが200msくらいしかないのでディレイよりもエコーに近いです。また、返ってくる音も非常にこもっていてクリアさとは無縁です。

ですがそれが最大の長所でもあります。
このディレイで得られる暖かくて太いエコーは他の機種では得られない個性的な音です。

このディレイをかけてクリーントーンを弾くと病みつきになります。
とにかく耳に心地よい残響をつくり出してくれるのです。

そんな素晴らしいディレイの中身を見てみましょう。







ディレイなんでやたらと部品が多いです。
オペアンプには4588DDがあとはBBDにMN3102ともう二つ、何かのICが使われています。俺には分かりませんでした、、。

まぁ自作をすると高くつくのは間違いない部品点数です。
ARION製品をちゃんと買いましょう。


しかし大事なのは中身じゃなくて音です。
人間は見た目じゃなくて中身と言われます(本当かどうかは知りません。)。
が、エフェクターは音です。



音が暖かく、そして若干太くなるようなそんな素敵な音だと思うのですが皆さんいかがでしょうか?

これにしか出せない味のある良いエフェクターです。
ゲラーズのライブに行った時にトクマルさんの足元にもありましたね、そういえば。

安いので試す価値はありますよ。

swimwell 押山


2012年8月11日土曜日

ARION SCH-Z vs SCH-ZD






というわけで今回は安エフェクター界でその名を轟かすARION社製の名器であります、このブルーが特徴のSCH-Zと最近、ほぼ値段据え置きで販売されているARIONの代理店のオフィシャルモディファイSCH-ZDを弾き比べてみたいと思います。

名器であり、安いということで既にご承知、または所有の方も多いと思われるARIONの
SCH−Zですが、やはり安いこともあってか長所ばかりではなく、各社から色々モディファイ品が出回っていました。

自分もクライオ処理されたのとかE.W.Sのとか使ってみましたが本家のエグさが消えかかっていてどうにもこうにもイマイチ気に入りませんでした。(ク◯イオの方は何が違うん?って感じでしたが。)

そう、このコーラスはつくれる音の幅が広く、音がやたらに太いというのが最大の長所なのです。特にオーバードライブさせたギターに乗せて弾くと非常に滑らかかつ、気持ちの良い揺れが得られます。最高です。

が、何故にこれだけモディファイされているのかというと、元々安いってこともあるんですが、コレ踏むと音量がグッと持ち上がってしまうんですね、、。

リードで弾く分には問題ないでしょうがバッキングにもコーラスは必須というもの。
踏んで音がどーんと上がったら、あれれっ!?となるのも当然なのです。

トゥルーバイパスでないのもその欠点の一つでしょうか。
で、各社モディファイを出しているわけです。でも高い。
しかし代理店さんは改善点を一点に絞り、ほぼ据え置きの値段で出してくれました。

今回のSCH-ZDは上記の音量アップのところを代理店さんがモディファイして販売しているもので、青じゃなくて白。つまりグフじゃなくてガンダムにしたものです。

で、実際どのくらいオン時の音量アップが軽減されているか音を録ってみました。

これがその写真です。最初がクリーン(テレキャス→ARION→POD HD)で最初は通常のSCH-Z,後がクリーン→SCH-ZDで波形が大きくなっているのがエフェクターを踏んだところです。







波形図を見てもらってもわかるように後の方が音の増幅が小さいのがわかります。

では実際の音を聴いてみてみましょう!いつもどおりピッキングミ(ry
練習不足です、、。無念。
当たり前ですがエフェクターをいじったり、つくったりするのに夢中になりすぎてギターを弾かないでいるといかんのだな、、。と痛感する出来映えですが、よかったら聴いてみて下さい、、。

最初はアルペジオでノブを全部12時です。



次はコードで同じ設定です。



で、フジで観たローゼズのリフで同じ設定のシングルノートです。
下手です。愕然としました、、。学生時代コピバンしてたのに、、。グフっ、、、。






 最後は強めにコーラスをかけてシングルノートで弾いてみました。




以上です。購入に迷っている方にはSCH-ZDがおすすめです。
素直に使いやすいです。
また、ZDは余計なところをいじっていない分、音が本家とほとんど変わりません。

本家のブーミーな感じも素敵なので私は両方持ってますし、多分手放しませんがZDは本当におすすめのコーラスです。失敗したと思うこともないでしょうし、仮に失敗しても後悔のない値段ですね。そこがいいところではないでしょうか。

代理店さんの回し者みたいな記事ですがそんなことはないです。
コレでトゥルーバイパスだったら本当にいうことないなとも思いますしね。

そこは後々自分でやろうかなと思うswimwell押山でした。
バンドも順調に練習を重ねて変拍子に挑戦中です。

意外に楽しいです。

P.S 動画の順番が違っていたので直しました。

swimwell 押山

2012年8月7日火曜日

JOYO JF-10 Dyna Compressor

  「ええい!JOYOのエフェクターは化け物か!」



というわけで今回は久々にJOYOのエフェクターをレビューします。
ちなみに安っぽいザクの色のヤツです。


とは言うものの、ぶっちゃけてアレなんですが、、。

私はほとんどギターにコンプを使うことはありません。 

過去にMXRのダイナコンプ、Dan armstrongのオレンジスクイーザーと使ってみましたがどうも音が原音と変わりすぎる、でも歪みじゃない。
というか馬鹿クリーンか馬鹿歪みかの極端な音使いがバンドで多い。等々、、。

なんとなーく上手くつかいこなせずに上の二つとはおさらばしていました。

で、安かったので、まぁたまにはコンプでも試しますかと購入してみたのです。

このエフェクターMXRの大根が元ネタと言われていますが、JOYOのホームページでは、あの有名なRossのコンプを基にしてローノイズに仕上げたと書いてあります。

本当にこの値段でこんなことできんのかなー。

と思っていました。使いました。

、、、、。

この値段でこの音は安すぎる!KYもいいところだ!! 

と思いました。ロスのコンプの音とは多分違いますが味付けが強すぎなくて自然で今まで買ったコンプの中では一番しっくり来ました。
(まあコンプに無頓着なだけだったのかもしれないですが。)

で、まぁ気に入って使っています。あまりコンプを使わない私にはこれで充分です。
自分のギターの師匠も気に入っていました。二台おつかいを頼まれました。

んで中身です。


驚いたのは今の新しいシリーズは表面実装抵抗がメインなのですが、これはそうではなく、使われている部品も確かに安いんですが、それなりのもので儲けなんて出てんのかというくらいのものです。


コンプに使われる定番のオペアンプCA3080Eが使われています。トランジスタは型番が消えていたのでわからんですが音が良さそうな匂いのする基盤ではないですか。
(どんな基盤だ、それは。)


というわけで早速音を聴いてみましょう。
ギターはフェンダーのジャズブラスター→コンプ→POD HDのhiwatt100という、いつものセッティングです。


最初はアタック低めのサスティン強めの私のお気に入りのセッティングです。




 次はサスティン、アタックともに12時のセッティングです。




最後は両方強めにかけたものです。




関心はなかったコンプですが、コレを購入してから関心が湧いています。
コスパを考えると良い買い物でした。

音も意外に幅広くつくれますが、コレは無理してない感じと言うか自然にブースト、コンプレッションがかかるのが素晴らしいですね。

まぁデザインがなんでサソリなのか、どうしたらここまでダサくできるのかというところだけは謎ですがw。

それもB級っぽくて可愛らしいところと思えばそうかもしれないです。
でも若干使うのは恥ずかしいです。蠍!?何故!?みたいな。
んなこともないか。

swimwell 押山