2012年8月15日水曜日

ARION SAD-3







こんにちは!お盆休みですね。

てなわけで前回に引き続いて、日本設計、制作はスリランカの安くて、いい音で有名なARIONのアナログディレイをレビューします。

このARIONのディレイ、私は非常に大好きでとても気に入っています。
ARIONの空間系全般に言えるのですが安値でもそれぞれにキャラが立っていることが「値段にしては使える」とか、「この値段でこれは良い!」という評価に繋がっている気がします。

で、このSAD-3ですが、ディレイタイムが200msくらいしかないのでディレイよりもエコーに近いです。また、返ってくる音も非常にこもっていてクリアさとは無縁です。

ですがそれが最大の長所でもあります。
このディレイで得られる暖かくて太いエコーは他の機種では得られない個性的な音です。

このディレイをかけてクリーントーンを弾くと病みつきになります。
とにかく耳に心地よい残響をつくり出してくれるのです。

そんな素晴らしいディレイの中身を見てみましょう。







ディレイなんでやたらと部品が多いです。
オペアンプには4588DDがあとはBBDにMN3102ともう二つ、何かのICが使われています。俺には分かりませんでした、、。

まぁ自作をすると高くつくのは間違いない部品点数です。
ARION製品をちゃんと買いましょう。


しかし大事なのは中身じゃなくて音です。
人間は見た目じゃなくて中身と言われます(本当かどうかは知りません。)。
が、エフェクターは音です。



音が暖かく、そして若干太くなるようなそんな素敵な音だと思うのですが皆さんいかがでしょうか?

これにしか出せない味のある良いエフェクターです。
ゲラーズのライブに行った時にトクマルさんの足元にもありましたね、そういえば。

安いので試す価値はありますよ。

swimwell 押山


2012年8月11日土曜日

ARION SCH-Z vs SCH-ZD






というわけで今回は安エフェクター界でその名を轟かすARION社製の名器であります、このブルーが特徴のSCH-Zと最近、ほぼ値段据え置きで販売されているARIONの代理店のオフィシャルモディファイSCH-ZDを弾き比べてみたいと思います。

名器であり、安いということで既にご承知、または所有の方も多いと思われるARIONの
SCH−Zですが、やはり安いこともあってか長所ばかりではなく、各社から色々モディファイ品が出回っていました。

自分もクライオ処理されたのとかE.W.Sのとか使ってみましたが本家のエグさが消えかかっていてどうにもこうにもイマイチ気に入りませんでした。(ク◯イオの方は何が違うん?って感じでしたが。)

そう、このコーラスはつくれる音の幅が広く、音がやたらに太いというのが最大の長所なのです。特にオーバードライブさせたギターに乗せて弾くと非常に滑らかかつ、気持ちの良い揺れが得られます。最高です。

が、何故にこれだけモディファイされているのかというと、元々安いってこともあるんですが、コレ踏むと音量がグッと持ち上がってしまうんですね、、。

リードで弾く分には問題ないでしょうがバッキングにもコーラスは必須というもの。
踏んで音がどーんと上がったら、あれれっ!?となるのも当然なのです。

トゥルーバイパスでないのもその欠点の一つでしょうか。
で、各社モディファイを出しているわけです。でも高い。
しかし代理店さんは改善点を一点に絞り、ほぼ据え置きの値段で出してくれました。

今回のSCH-ZDは上記の音量アップのところを代理店さんがモディファイして販売しているもので、青じゃなくて白。つまりグフじゃなくてガンダムにしたものです。

で、実際どのくらいオン時の音量アップが軽減されているか音を録ってみました。

これがその写真です。最初がクリーン(テレキャス→ARION→POD HD)で最初は通常のSCH-Z,後がクリーン→SCH-ZDで波形が大きくなっているのがエフェクターを踏んだところです。







波形図を見てもらってもわかるように後の方が音の増幅が小さいのがわかります。

では実際の音を聴いてみてみましょう!いつもどおりピッキングミ(ry
練習不足です、、。無念。
当たり前ですがエフェクターをいじったり、つくったりするのに夢中になりすぎてギターを弾かないでいるといかんのだな、、。と痛感する出来映えですが、よかったら聴いてみて下さい、、。

最初はアルペジオでノブを全部12時です。



次はコードで同じ設定です。



で、フジで観たローゼズのリフで同じ設定のシングルノートです。
下手です。愕然としました、、。学生時代コピバンしてたのに、、。グフっ、、、。






 最後は強めにコーラスをかけてシングルノートで弾いてみました。




以上です。購入に迷っている方にはSCH-ZDがおすすめです。
素直に使いやすいです。
また、ZDは余計なところをいじっていない分、音が本家とほとんど変わりません。

本家のブーミーな感じも素敵なので私は両方持ってますし、多分手放しませんがZDは本当におすすめのコーラスです。失敗したと思うこともないでしょうし、仮に失敗しても後悔のない値段ですね。そこがいいところではないでしょうか。

代理店さんの回し者みたいな記事ですがそんなことはないです。
コレでトゥルーバイパスだったら本当にいうことないなとも思いますしね。

そこは後々自分でやろうかなと思うswimwell押山でした。
バンドも順調に練習を重ねて変拍子に挑戦中です。

意外に楽しいです。

P.S 動画の順番が違っていたので直しました。

swimwell 押山

2012年8月7日火曜日

JOYO JF-10 Dyna Compressor

  「ええい!JOYOのエフェクターは化け物か!」



というわけで今回は久々にJOYOのエフェクターをレビューします。
ちなみに安っぽいザクの色のヤツです。


とは言うものの、ぶっちゃけてアレなんですが、、。

私はほとんどギターにコンプを使うことはありません。 

過去にMXRのダイナコンプ、Dan armstrongのオレンジスクイーザーと使ってみましたがどうも音が原音と変わりすぎる、でも歪みじゃない。
というか馬鹿クリーンか馬鹿歪みかの極端な音使いがバンドで多い。等々、、。

なんとなーく上手くつかいこなせずに上の二つとはおさらばしていました。

で、安かったので、まぁたまにはコンプでも試しますかと購入してみたのです。

このエフェクターMXRの大根が元ネタと言われていますが、JOYOのホームページでは、あの有名なRossのコンプを基にしてローノイズに仕上げたと書いてあります。

本当にこの値段でこんなことできんのかなー。

と思っていました。使いました。

、、、、。

この値段でこの音は安すぎる!KYもいいところだ!! 

と思いました。ロスのコンプの音とは多分違いますが味付けが強すぎなくて自然で今まで買ったコンプの中では一番しっくり来ました。
(まあコンプに無頓着なだけだったのかもしれないですが。)

で、まぁ気に入って使っています。あまりコンプを使わない私にはこれで充分です。
自分のギターの師匠も気に入っていました。二台おつかいを頼まれました。

んで中身です。


驚いたのは今の新しいシリーズは表面実装抵抗がメインなのですが、これはそうではなく、使われている部品も確かに安いんですが、それなりのもので儲けなんて出てんのかというくらいのものです。


コンプに使われる定番のオペアンプCA3080Eが使われています。トランジスタは型番が消えていたのでわからんですが音が良さそうな匂いのする基盤ではないですか。
(どんな基盤だ、それは。)


というわけで早速音を聴いてみましょう。
ギターはフェンダーのジャズブラスター→コンプ→POD HDのhiwatt100という、いつものセッティングです。


最初はアタック低めのサスティン強めの私のお気に入りのセッティングです。




 次はサスティン、アタックともに12時のセッティングです。




最後は両方強めにかけたものです。




関心はなかったコンプですが、コレを購入してから関心が湧いています。
コスパを考えると良い買い物でした。

音も意外に幅広くつくれますが、コレは無理してない感じと言うか自然にブースト、コンプレッションがかかるのが素晴らしいですね。

まぁデザインがなんでサソリなのか、どうしたらここまでダサくできるのかというところだけは謎ですがw。

それもB級っぽくて可愛らしいところと思えばそうかもしれないです。
でも若干使うのは恥ずかしいです。蠍!?何故!?みたいな。
んなこともないか。

swimwell 押山

2012年8月3日金曜日

フジロック 2012









こんばんは!レディオヘッドです。
違います。押山です。はい。

先週、毎年恒例フジロックフェスティバルへ足を運んで参りました。
今年はライブは非常によかったのですが各方面でも言われている通り、動員多過ぎで、マナーや椅子の使用について色々考えさせられました。

来年は一日参加で様子見かなーとか思っています。
でも、すでに二回目のマイブラとかジョン・フルシアンテとかニール・ヤングとか来ないかなとかニューオーダーにフッキーが復帰してフジとかなら行くんだけどなー。とか。

来年のことを考える辺りなんだかんだで足は運んでいそうです。

観たアクトは
1日目
オレンジ
MIMI MAURA feat. 石川道久セッション(圧巻の歌声と楽しげな演奏。まったりと聴けてよかったです。)


バスカーズストップ→ストーンドサークル(ここのパーカッションワークショップは凄く楽しかった!!)

グリーン 
・The Birthday(久しぶりにチバさんを堪能しました。新ギタリストの人が入って別のバンドのように音が良くなっていました。)


・ビーディアイ(まさかのオアシス二曲!しかも特にアレンジ無しw。でもリアム様はイマイチ声が出ていませんでした。あと何故か風呂上がりのおっさんのように白いタオルを常に首に巻いていました。頭に乗せたりもしてました。一緒に行った弟と白いタオルを首にかけるスタイルはリアムスタイルと呼ぶことにしました。でも一日でやめました。)



・ストーン・ローゼズ(奇跡が目の前に起きている感動がありました。ジョンのギターはギタリストとして非常に憧れてしまいます。上手い。あとレニはやっぱり天才。イアンの音痴ぶりも天才。音外して「ああー、これがローゼズなんだ。」と安心感と喜びを与えるシンガーは彼くらいではなかろうか、、。)



2日目
ホワイト
・Cloud nothings(個人的に今回の目玉でした。期待に違わず、緊張感ばりばりのひりひりしたライブをみせてくれました。ボーカル21歳に見えねえ、、。)





・mono(オーケストラと完璧に調和した心地よい轟音の波をつくっていました。心地よ過ぎて半分寝過ごして恐ろしく後悔しました、、。新譜期待大。)


グリーン
RAY DAVIES & BAND(キンクスナンバー連発。デイヴィスおじいちゃん客煽りまくりで、とにかく楽しいのなんのって。最後の二曲はロック好きなら誰もが知っている曲を繰り出して帰って行きました。いいぞ、おじいちゃん。)



・The Specials(とにかく楽しかった!踊りまくりました。曲もベスト選曲で本当こういうバンドはフェス向きだなーと思いました。 テリー・ホールの声が昔と変わらずなのは驚きでした。)



・ギャラガーのお兄ちゃんの方(弟より遥かに良かったです。安定した演奏と歌声、あとはやっぱり曲のクオリティが段違い。多分、オアシス再結成はないな。と思いました。オアシスの曲もお兄ちゃんはアレンジしてやっていたのも◎)




3日目
レッド
・Lostage (ライブに定評のあるバンドだけに手堅い良い演奏でした。好きな曲も聴けたので満足しました。都内でやる時にはちょくちょく足を運びたいなと思いました。)



・Japandroids(どこの掲示板にも話題に挙がっていないのですが非常に良いライブでした。日本語でカウントしてこけるという最高の始まりから勢いで突っ走って、こっちもノリノリで楽しめました。あと二人であの音圧は凄い。ベーアンも一緒に鳴らしていたのが肝かなと。)



グリーン

・toe(ステージの四人が音で会話しているような感じで、ソリッドながら心地よい音を鳴らしてくれました。)



・井上陽水(有名曲のラッシュで、しかもどの曲もアレンジが上手くて古さを感じさせず、ベテランの力を感じました。ありがと、サンキュー)



・Jack White(いつもどおりのテンションでライブしてくれました。Seven nation armyを聴けたのも嬉しかったです。僕はドラムのお姉さんが好きです。Autoluxの人ですし)



・エルヴィス・コステロ(この辺りで既にグリーンに人が埋まり始めて身動きがとれない状況になりました。ガンガン攻めるセットリストで眠気が吹っ飛びました。ただ、何かレディへ待ちの人が多かったらしくコステロは怒っていたらしいです。本当か、、。)


・レディオヘッド(イラッシャイマセー!にびっくり。照明と演奏に感動した2時間でした。フジロックマジック的なものはなかったですが、やはり大トリらしい堂々たる演奏でした。個人的に大好きな最近の曲が多くて嬉しかったです。あと、Planet TelexとParanoid Androidはアレンジもハマっていて嬉しくて涙が出そうでした。)



今年はなんだかんだでローゼズ。レディへに尽きるのかなーと思ったフジロックでした。
ローゼズが演奏後に四人で抱き合って、客席にお辞儀する場面は心から感動しました。

あっさりしてますが今年のフジはこんな感じでした。
来年は出たいです。

サマソニどうしようかなあ、、。シガーロスは観たいんだよなー。




とオチもあまりないですが、やはり自然の中で聴く音楽は格別です。
マナーを守れる人は是非行ってみてはいかがでしょうか。
楽しいっすよ、フジロック。

あ、今BGMがPortastaticだからSuper Chunkが出たら行くことにしました。
決めました。

というかSuper Chunkが来たら、単独でもまた追っかけするな。うん。






ちゃんちゃん♪

swimwell 押山