2012年9月15日土曜日

electro harmonix Big muff pi 1st triangle muff と今までの ビッグマフ記事のまとめ


はい、こんばんは!!
つうわけでようやく重い腰を上げ、というか単に脱線しまくっただけなわけですが、、(汗。

ロック好きなら知らない者はいないであろうファズ、ビッグマフ、、。
その最初期モデルで通称“ トライアングルマフ ”をレビューしたいと思います。
ビッグマフなんぞ知らんという方は僕がぶ(ry
いえいえ、ここを見てみて下さい。マフが何かがとりあえずわかりますよ。
http://musics-tk.com/effector-famous/big-muff/ 

厳密に言いますと最初期の蛇の目基盤のトランジスタがFS37000のモノではなく、自分が持っているのはその次のプリント基盤でFS36999のトランジスタが搭載されたものになります。

蛇の目はお目にかかったことすらないです、、。まだあるんですかねえ。
他にも左上のオン、オフスイッチがなく、ボリュームポットがそれを兼ねているバージョンとか色々あるみたいです。

詳しくはこのあたりのサイトを見て頂ければ、私の説明よりわかりやすく理解も深まるのでビッグマフ博士に一歩近づくと思います。(そんなのないだろ)
 

ビッグマフ仙人Jさんのインタビュー

J仙人をインタビューした、マフ博士の人のサイト(英語)

ビッグマフ大辞典(日本語) 

日本におけるビッグマフの研究の第一人者hi-rockさんのサイト 

yamjさんのサイト 


で、実はこれで多分マフ特集は最終回です。

なぜなら自分の持っているマフをレビューし尽くしたからです。
なんで最後はビッグマフの歴史の一歩目(多分、正確には二歩目くらい)を踏んだ1stマフでレビューを終わらせようと思ったのです。

今までのマフ関係の投稿をまとめてみました。最後らしく。(最後らしいのか?)

マフレビューするぞ表明 

hi-rockさん達とマフ会(ビッグマフ20台くらい) 

ロシアンマフ(トールフォント) 

ビッグマフ3rd(ラムズヘッド基盤) 

青白ロシアンマフ(ビッグマフ2)

ラムズヘッド

デラックスビッグマフ

あと、コピーというかマフのクローンもいくつかレビューしてみました。

Ronsound hairpie classic

MOOER triangle buff 

ELK BIGMUFF SASTAINAR

一体何台持ってんですかねえ、、。いくら使ったんですかね、、。
もう考えない様にします。(こんな大人になったらダメです!)

というわけでラストです。1st triangle muff のレビューいきます!!


これが中身です。上にも書いた様にトランジスタはFS36999で、抵抗はアーレンブラッドレーっぽい古いものが使われています。内部パーツはフルオリですが、この間メンテに出して、フットスイッチ交換と基盤剥がれのバイパスをしてもらってます。

出音ですが昨日の記事でも触れたのですが、抜けてくる音で中域から、高域が意外に出ます。特に中音域の心地よい出方はラムズ同様素晴らしく、実際バンドで使っていても抜けてくるので扱いやすいです。

あと非常に爆音です。ELKほどではないですが、うるさいです。(それがいいのです。)
というわけで前置きが長ーくなりましたがそこは最終回なので許して下さい。
サンプル音源です。

今回はジャズマスター→マフ→POD HD(マーシャルプレキシ100シミュレーション)で録音しています。

マフのセッティングですが昨日のELKと同じで、トーン全開→トーン半分→トーンゼロでボリュームは適宜、サスティンはフルで録音しています。


どうでしょうか。
相変わらずピッキングミスが多くて申し訳ないですが(苦笑)非常になんといいますか、余計なモーモーとした低域はなく、鋭く音が出てくる感じです。

気がつけば11回もやっていたマフのレビューもこれで一旦終了です。
ファズが大好きですが、その中でもマフは一番好きです。

自分の心をかき立ててくれるエフェクターですね。

最後なんで、もし、この記事を読んで下さっている方でマフに手を出したい人がいたら、
こんなんがいいよ。というモノを上げておきます。

・現行のBig muffのでかいヤツとBig muff tone wicker
(値段が安いですが基本というか普通に使う分にはコレで充分です。特にtone wickerはwickerスイッチで余計な低音がない抜けてくる音になるので最初のマフにお薦めです。
直輸入だと新品8000〜9000円台で安いのも魅力です。http://www.youtube.com/watch?v=AZTN2gaVGjY

・MOOERのTriangle buff
(中々上手くヴィンテージを再現しています。小さいので使い勝手も中々です。でも大分荒々しいので音自体は扱いやすい感じじゃないかもしれません、ただそれもマフです。)

・Ronsound Hairpie classic
(初期ラムズヘッドに似ています。エレハモ研究家の方が造っただけあって、非常にクオリティの高いサウンドです。値段も安いです、ただ手元にくるまで半年くらいかかります。
http://ronsound.com/index.php?main_page=product_info&cPath=1_3&products_id=2

・north effectsのマフクローンシリーズ
(直輸入だとどれも1万円くらいで買えます。でもクオリティはとても高いです。売ったことを若干後悔しています。直で購入してもあまり待たずにちゃんと2〜3週間で届きます。
http://north-effects.co.uk/catalog/1 おすすめは自分が弾いた感じではtriangleがいいですね。低音がドッと出るんですがトーンの効きが良いので幅広く音がつくれます。)






最後にビッグマフ全員集合でお別れです。この写真撮っていて気付いたんですが80年代のトーンバイパスありのマフをレビューしていなかったので、どこかでオマケの一回をやりたいと思います。

次の記事はファズフェイス系のファズをレビューするか、CD、レコードのレビューで行きます。

当初の予想以上に色々な方に見て頂いているので感謝です。
まさかアクセス件数が万の単位にいくとは思ってもいませんでした。

これからもちょこちょこ書いていきますので、よかったら覗きに来て下さい。

swimwell 押山

ELK BIG MUFF SUSTAINAR

 こんばんは!というわけで今日は1stマフのレビューをしま、、、せん!!
しようかなと思いましたが今日、たまたま御茶ノ水を歩いていると、下◯セカンドハンズに何か気配を感じたのです。

「まぁ見るだけならタダだし、御茶ノ水にいるわけだし!」

とお店に入り、アコギやらエレキやらを見て、最後に目を通したエフェクターコーナーにコイツがいたのです。

それが今日、紹介する1stマフをパクったらしいELKの BIG MUFF SUSTAINARです。
この個体、試奏時にガリも全くなく、素晴らしいコンディションとそして本家とは違う魅力あるサウンドがあり、結局そのまま持ち帰ってしまいました(笑)。


お店の人によると「古いものなので確証はないですが、多分フルオリジナルだと思いますよ。」とのことでした。で、これが中身です。


どのパーツも年季を感じるので多分フルオリでしょう。
基盤にも手を入れられた形跡は全くありませんでした。


トランジスタにはNEC製のA733IP34という国産のモノが使われていました。

んでもってサウンドですが、こういう古いファズは個体差が激しいのですが、これは試した時に気に入った理由の一つに音が馬鹿みたいにデカかかったというのがあります。

多分フルにして使ったらアンプ飛びます。
試奏時にも怖くて半分くらいまでしかボリュームを上げられなかったです。

音を上げた時に店員さんが驚いて振り向いて睨まれなかったけど目が合って怖かったんです。

無駄に爆音です。(その無駄が最高なのです。)

でもって音が太いというか中低域が1stマフに比べて豊富で音の傾向もそっち寄りです。音がみっちりしているというか、そんな感じです。

というわけでいつものようにジャズマスター→ファズ→POD HD(マーシャルシュミレーター)でサンプルサウンドを録ってみました。

ファズのセッティングですが、最初はトーンフル→トーン真ん中→トーンゼロの順で、サスティンは常にフルで録りました。




このファズ、凄く気に入っています。次の練習で早速試す予定です。
正直、本家の音以上に気に入っているかもしれません。


でもって本家とのツーショットです。
こうして見ると訴えられる勢いでコピーしてますね(笑)。

というわけで、月曜日辺りに本家本元の1stマフをがっつりレビューしたいと思います。


おまけで最近のお薦めな音源紹介をします。
とはいってもファズ好きや、シューゲ好きには定番ですが、The Raveonettesの新作である“Observator"素晴らしい出来です。



前作の路線を踏襲しつつ、そこにポップさをより足しつつ、いい意味でコンパクトにまとめられた素晴らしい一枚でした。3分ポップ+轟音ギターは外れません。
と言っても今作は轟音というよりはギターの単音やドラム、ボーカルにかかる絶妙な加減のリバーブで音像を広げている感じなのです。その広がりが堪らなく心地よく、素晴らしい楽曲とメロディとともに、あなたをどこかへ連れて行ってくれます。多分。

で、来日公演で素晴らしいサウンドを聴かせてくれたRingo deathstarr





彼らが使っていた歪みはRATとUnivoxのSuper Fuzzでした。
アルバムが楽しみです。

そんなこんなでブログ更新しつつ、バンド、ソロと曲のアイデアを練っているswimwellの押山でした。では、また!


2012年9月11日火曜日

Manlay sound The Aladdin






こんばんは。CDレビュー織り交ぜるとか言っておいて、聴いた枚数が中々ヘビーで、どのCDについて書こうかなーとか迷っているので先にファズのレビュー行きます!!

最早、ファズレビューサイトと化している(一応、バンドswimwellの公式ブログなんです、、。)このブログですが、書いてる本人が楽しいのでよしとします。

見てる人にも楽しんでもらえるよう頑張ります。
実は3万アクセス越えたので地味に喜んでいます。ありがとうございます。

で、今回紹介するのはManlay soundのThe AladdinというFuzzです。
詳しいことはManlay soundのデザインを担当され、そのディーラーでもあるBuzz the Fuzzさんに詳しく載っていますので、そこを見てもらえればこと足りるんですが、せっかくのレビューなので、ボウイのことやミック・ロンソンのことは抜きにして、このファズの音や使い心地について書いていきたいと思います。

実はこのファズを手に入れたのはミック・ロンソンではなくて、マイモーニングジャケットやトータス等を聴いていた時に、曲中に時たま入る古くさくてサスティンも長く、ブチブチ飽和する太いファズサウンドが曲のスパイスとして耳に残るなと感じたのがきっかけでした。

で、たまたまオークションに出ていたこのファズの音を聴いてみると、どうもその音に近い音が出そうだなということで購入し、実際に使っても期待通りの音を出してくれました。




エレハモのAxisというファズの回路を基にしたということですが、2石トランジスタのファズなのでマフとはやはり違います。

マフのようにスムーズなサスティンというよりはモーと太く、ブチブチとした飽和感を伴って音が伸びて行きます。

和音も聴けないことはないですが、やはり単音のサスティンを使ったソロや音の太さで耳を持って行きたい時にいいファズだと思います。(そんな時があるかは置いといて)

では御託を並べるよりもいつもどおりサンプルを聴いてみて下さい。
今回は珍しくレスポールスタンダード→ファズ→マーシャルプレキシ100シュミ(POD HD)で録っています。最初トグルスイッチ右、次が左です。




こんな感じで非常に個性の強いファズです。
アンプを活かすとか、そういう類いのものではなく、実際どんなアンプでもこの音になる主張の強いファズですね。大好きです。ええ。

シリコンベースなので音自体は個性的ですが扱いはしやすいです。
あと見た目も中々カッコいいからテンションが上がるのがいいですね。


明日はCDレビューなんて忘れて、所有している1stマフ二台を徹底的に弾き倒そうと思います。

swimwell 押山

2012年9月7日金曜日

electro harmonix Deluxe Big muff Distortion Compressor






こんばんは。今日はいい天気でしたね。
というわけで、相変わらずどういうわけか、よくわかりませんがマフでレビューし忘れていたコイツを今日はレビューします。

あ、このマフ、ebayをまだ使いこなせなかった時に某セ◯イ◯ンで購入したのですが無駄に手数料と送料と関税を取られたあげく、1ヶ月も送られてこず、さらに何か勝手に手続きをキャンセルされて上に、その後届き、あとで行き違いでお金返しちゃったから振りこんでーと言われて、内心切れかけたという曰く付きのマフです。

皆さんもご利用の際には気を付けてください。ebay直のが遥かにいいです。
英語とかある程度わかれば何の問題もないですから。

で買った理由が今度、来日、新作発表も決まったJ・マスキスのインタビューの影響によるものです。





今ではJ=BC239のラムズヘッドということで認知され、彼のトレードマーク的なエフェクターになっているのですがBuzz the Fuzzさんに載っているインタビューで、彼はこう言っています。
「2ndまではデラックスビッグマフを使っていて、その後のツアーでラムズヘッドを手に入れた。」と。


え、初期のビッグマフとクレジット(1stアルバムのJのクレジットにはギターの他にビッグマフとクレジットが入っている。)されていた1stや俺が大好きな2ndの音はデラックス〜でつくられていたのか!!

よし、買おう。

と病気が出まして、5月くらいに購入したわけなんです。
運良く、70年代のものを購入出来たのですが糞◯カ◯モ◯様の素晴らしい対応のおかげで6月頃ようやく手元に届き、今に至ります。

サウンドですが、すごいです。
コンプとファズなんで組み合わせた時の轟音ぶりたるや、もはや凶器です。

2nd期のダイナソーのこの辺の爆音はたしかにこのエフェクターによるところが大きいかなと思います。(Little Fury Thingsの頭のワウ+ファズの爆音とか)


で自分でも音を録ってみました。
最初の爆音はコンプ+ファズ、次はファズ、最後はオン、オフできない(笑)コンプのみをかけた音です。(壊れてるわけではなく、comp outという端子はどうもつねにコンプがかかるようになっているみたいです。この時代のヤツは。でblend outはBig muffでコンプはそれをかけるかどうか決めるblend onスイッチで操作するので、基本的にコンプのみ使用するということはそんな考えられていない仕様です。ただ年代によってここの仕様も違うようです。)


如何でしょうか?コンプのみの大雑把な効果も味があります、、。
がコンプ+マフの壁みたいな轟音にしかならないだろという組み合わせは潔くて中々です。ただバンドで使うと全音域を埋めるので他のメンバーに煙たがれるorお客さんが耳を塞ぐ可能性は高いですね。

でもいい音です。マフはやっぱり手放せませんし、何か集めてしまいます。

明日は夏に聴いた盤のディスクレビューをしたいと思います。
よかったら覗いてみて下さい!

swimwell 押山


2012年9月5日水曜日

Black cat Super fuzz とタッキーパーツの自作キット Fuzzy Master


どうも、こんばんは!
更新してないなーとか思っていたら、アクセスが急激に増えていて、なんじゃ!?
と思ってみたらマルハチBlogさん に紹介して頂けた記事があったんですね。
なるほど、、。ありがたいことです!というかありがとうございます。
この場を借りてマルハチさんと見て頂いている方に感謝します。

しかし季節や月の移り変わりは早いですね。
暑いですが日の落ち方をみるともう秋になるんだなあとしみじみ実感します。

秋といえば秋競馬、おいしいものと色々な楽しみが増えます。
秋は秋で大好きです。だからなんだ。太らないように気を付けよう、、。

というわけで、なんの脈絡もなくエフェクターブックの影響でつくってしまったタッキーパーツのFuzzy Master(右側)と日本が誇る名器シンエイのSuper Fuzzを基にしてつくられた、ダイナソーのJさんもたまに使うらしいBlack catのSuper Fuzz(左側)をレビューします。

この二つ、じゃじゃ馬です。マフの比ではありません。
ある日の練習でBlack catをつかったところ、うちのドラマーに
『その猫ちゃん、とんでもない音だねー』と言われる始末です。

ただでさえ爆音、轟音パートのあるバンドの練習でそれ系の音に慣れているはずのメンバーでさえも、そして何より音を出した自分自身が(笑)驚きました。

Super Fuzzは名前の通り、スーパーにオクターブ音が歪みと重なりカオスで鋭い音になります。カオスと言えばDevi ever(これもそのうちにレビューします)が現代ファズの最右翼ですがそれとは違う、なんというか音の渦というより音のドリルがジョジョの奇妙な冒険的な擬音で出てくる感じです。

バルバルバル的な(それはバオーだ!リスキニハーデンセイバーだ!)


いつものようにサンプルですが音がカオスですから私もカオスに弾きたおしてみました。




9mmの滝さんというギタリストがいるのですが彼も言っていた様に踏んだ瞬間に、アンプもギターも関係ないぜ、スーパーファズのお通りよ!!的で非常に暴力的な音が出ます。
後半のスイッチを切り替えた音もグシャグシャで最高です。


でタッキーパーツさんのFuzzy Master(右側)ですが、コレは塗装に苦労しました。
塗って乾かしをすること3日、失敗しつつ何とかそれなりの見た目に持って行けたかなと。
どうすかね、、。で、実はパーツをかなり変えてます。

というのもコレをつくるキッカケが廃盤のダイオードとトランジスタが秋葉で安く売っていて購入出来たからなんですね。(2SC838か、828だったかちょっと失念しましたが、それとダイオードの1S1588かな!!?記憶が曖昧ですみません、、。)

で、出音ですがタッキーさんの元のパーツの音とほぼ同じですが若干よく暴れて出力も上がって、いい具合に凶暴になってくれました。



音はザ・ジャパニーズビンテージという感じでGSサウンドや昔のサイケバンドに聴けるジリジリとしたサウンドかつ凶暴な音で意外に気に入っています。

ただレッドが配線ミスでつかないので直したいと思いますw。
久しぶりに自作しましたがよくまあこんなことを学生時代やってたなーとw。
他のことに時間を使えば、いまご(ry

青春にはよくあることですね。




いやー、しかしファズって本当どれも個性的で素晴らしいっす。
エフェクターやらCDやら整理しているのですがファズだけは手放せません。
オーバードライブやディストーションは何の後悔もなく手放せるのに不思議なものです。





なんですね。多分、私は。 swimwell 押山


明日からはロック映画レビューとここ最近気に入っているCDとかレコードのレビューを織り交ぜて更新したいと思います。